製品情報/書体一覧

小春良読体

ゴシック体コンセプト

小さくても読みやすいUDフォント 「小春良読体®」

各種申込書、保険、クレジットカードの契約書面、利用明細、更新のお知らせなどの通知文書には、必須項目に加えて、取り引き状況に応じた内容を記載したいというニーズがあります。
そのため、より多くの情報を載せようと文字が小さくなる傾向があり、読みやすさの向上が求められていました。
そこで、共同印刷株式会社は、読みやすさの検査法を開発した東京女子大学の小田浩一教授との共同研究を行い、株式会社イワタの「イワタUDゴシック」をベースに「小春良読体」を開発しました。



「小春良読体®」の製品仕様
小春良読体
製品仕様
対応フォーマット
標準文字セット 標準文字セット
①小春良読体08_04R:JIS X 0213:2004字形に準拠した7,346文字
②小春良読体08_90R:JIS X 0208ー1990字形に準拠した7,336文字
※2書体セット販売です。
※本フォントは横組み専用フォントのため、縦書き用文字は含まれません。
※本フォントは等幅フォント(*.ttf)のみとなり、プロポーショナルフォントはありません。

「小春良読体®」の特長
横書きに特化したフォントで、帳票印字に使用するプロダクションプリンタでの使用に適しています。
文字間を確保する、濁点などのつぶれやすい箇所を大きくするといった工夫で、読みやすさを向上させました。
通知物などの印字処理だけでなく、一般の印刷物や組み込みに使用することも可能です。

工夫1 適度な文字間隔
余白を持たせ、文字間隔を確保しています。



工夫2 見分けやすい字形
濁点、半濁点を大きくしています。





読み上げ試験による「小春良読体®」の読みやすさ
「小春良読体」は、読みやすさの検証を「MNREAD-J(エムエヌリード ジェイ)」で行いました。
「MNREAD-J」は、ミネソタ大学ロービジョン研究室が開発した検査法「MNREAD」の日本語版で、同研究室と東京女子大学の小田研究室が、日本人の行動やニーズを考慮に入れて開発しました。
評価項目には、①読書視力(読書がぎりぎり可能な文字サイズ)、②最大読書速度(標準的な読書速度)、③臨界文字サイズ(最大読書速度が維持できる最小の文字サイズ)などがあります。
実験の結果、「小春良読体」は通知文書などで使用される一般的なゴシック体と比較して「読みやすい」と評価されています。


書体比較の例

より読みやすく、を追求

上段が「小春良読体」、下段が「一般的なゴシック体」です。同じ文字サイズでも大きめに見えるのが「小春良読体」の特長です。

小春良読体



一般的なゴシック体